まつもあガイド

松本を再訪したくなる、そんなガイド記事を書いています

観光列車で行く、週末の松本旅行

松本への鉄道旅行という場合、東京(新宿)方面であれば特急「あずさ」、名古屋方面であれば特急「しなの」のイメージが強いと思います。

それぞれ松本駅まで直行できる便利な列車ですが、観光列車と呼ばれる特別な列車ではありません。

ところで、東京(上野)方面や北陸方面から松本へ行く鉄道ルートとして、北陸新幹線・長野駅乗換の在来線(篠ノ井線)ルートがありますが、この長野駅~松本駅の区間で「リゾートビューふるさと」という観光列車が運行していることをご存知でしょうか。

リゾートビューふるさと

 

リゾートビューふるさとの概要

観光列車とは、鉄道に乗ること自体が旅行の目的となる列車のことで、一般的な列車とは一線を画す趣向を凝らした車両の内外装やサービス等が特徴です。

長野県内でもいくつか観光列車が運行されていますが、松本駅に停車する観光列車では、JR東日本の運行するリゾートビューふるさと(長野駅~松本駅~南小谷(みなみおたり)駅)があります。

長野駅から松本駅までは南下、松本駅で進行方向を変えて、人気観光地の安曇野・白馬村方面(大糸線)へと北上します。

沿線に信州の雄大な山々、清涼な川・湖、郷愁を誘う里山など、日本のふるさとを思い起こさせる美しい風景(View)が広がっていることから、「リゾートビューふるさと」と名づけられたそうで、これを聞いただけでもワクワクしますね。

 

リゾートビューふるさとですが、観光シーズンを除き、原則として土日祝に、1日1往復の運行で、長野駅が10時4分発、松本駅に11時29分着です。

列車アイコンが可愛い

特急の「しなの」であれば、同一区間で乗車時間は50分程度ですので、移動をお急ぎの方にはおすすめできないものの、リゾートビューふるさとには特急「しなの」では体験できない魅力が沢山あります。

 

リゾートビューふるさとの魅力

リゾートビューふるさとでは運行中に様々なイベント等があるのですが、ここでは長野駅から松本駅への区間にかかわるものをピックアップしてその魅力をご紹介します。

姨捨駅での絶景とスイッチバック

姨捨(おばすて)駅周辺では、善光寺平の棚田風景を見下ろすことができ、日本三大車窓の一つと言われています。

善光寺平ののどかな棚田風景

 

列車内(長野駅発の列車ではA席側)からでもその絶景を撮影することはできますが、リゾートビューふるさとでは姨捨駅で13分程度の停車時間があるため、その間にじっくりと撮影をすることができます。

リゾートアテンダント(客室乗務員)の方に記念撮影のお願いをすることもできるそうです。

姨捨駅ホームの展望案内図

 

姨捨駅でのもう一つの見どころは、今では珍しくなったスイッチバック

スイッチバックというと、同じく観光列車の箱根登山鉄道が国内では有名ですが、前進と後退を切り替えて列車が斜面をゆっくり登るシーンをここでも体験できます。

リゾートビューふるさと(左)

ゆとりのある座席と展望室

リゾートビューふるさとは、二両編成の全車指定席です。

座席間隔は120cmとゆとりがあり、これは特急「しなの」のグリーン車の座席と同程度のゆとりのある広さですが、リゾートビューふるさとでは運賃プラス座席指定料金のお値打ちな価格でこのシートに座れます。

大きい窓と広い座席、コンセントがないのは残念

 

また、運転席の後方に出入り自由な展望室がありますので、もし窓側の座席を確保できなかったようなときでも展望室から車窓を楽しむことができます。

なお、展望室への他人の出入り等が気になるような方は、展望室と隣接する最前席の座席予約だけは避けた方が良いかもしれません。

鉄道好きの子供が喜びそうな展望室

その他参考情報

リゾートビューふるさとでは車内販売がありますが、それ程充実していません。

車内限定グッズ、旅の思い出にいかがでしょうか

昼食のことを考えると、目的地が松本駅よりも先になる場合は、松本駅での停車時間中に駅弁を調達した方が無難ですが、事前予約をすれば限定ランチ(穂高駅前の安曇野ブルワリー)を楽しむこともできます。

 

www.jreast.co.jp

 

ちなみに、長野駅行のリゾートビューふるさと(松本駅16時10分発)では、限定ランチのような予約販売はありませんし、姨捨駅での停車時間もわずかとなり、長野駅発の列車と異なる点が多いことにはご注意ください。

まとめ  

  • 松本方面への週末の鉄道旅行なら、長野駅発の観光列車リゾートビューふるさとがおすすめ。

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