まつもあガイド

松本を再訪したくなる、そんなガイド記事を書いています

草間彌生 魂のおきどころ

松本市街の一番の観光名所が、国宝の松本城であることはほぼ異論ありません。

ただ、二番目の観光名所となると、もう一つの国宝の旧開智学校校舎か、松本出身の芸術家・草間彌生の作品を展示している松本市美術館か、で悩ましいところ。

今回の記事では、松本市美術館の常設展示「草間彌生 のおきどころ」のご紹介をします。

 

松本市美術館について

松本市美術館は、松本駅お城口(東口)から約1.2kmの場所にあります。

 

  • 開館時間 9:00~17:00(最終入場16:30)
  • 休館日 月曜(休日の場合は次の最初の平日)、年末年始

 

松本市美術館では草間彌生のほか、書家の上條信山(かみじょう しんざん)、洋画家の田村一男(たむら かずお)など信州にゆかりのある芸術家の作品を中心に展示をしています。

特に草間彌生の常設展示としては世界的にも屈指の規模で、初期から近時の作品まで見られることもあり、訪日観光客にも人気があります。

年に数回、展示作品の一部入れ替えがあるようですので、訪問前に最新の展示状況を松本市美術館のウェブサイトでご確認ください。

matsumoto-artmuse.jp

 

常設展のチケット料金は、窓口販売で一般800円、大学生400円(高校生以下は無料)。

電子チケットで購入をすれば若干割引となります。

電子チケット | 松本市美術館

 

屋内展示の草間作品

草間作品の代表作の一つに挙げられる水玉模様の黄色い南瓜、「大いなる巨大な南瓜(かぼちゃ)」

香川県・直島の海辺に設置されている同様の南瓜作品も有名ですが、こちらの展示室では床や壁も同色の水玉模様の背景となっているため、よりポップな不思議な空間となっています。

 

南瓜以外の屋内展示作品は撮影不可のため写真を掲載できませんが、「傷みのシャンデリア」、「鏡の通路」、「天国への梯子」、「ゴッド・ハート」、「魂の灯」といった鏡を使用した奥行を感じさせる作品が数多く展示されています。

特に「魂の灯」は、足場を除いて全面鏡張りの小部屋に入室し、色とりどりの電球の浮遊する空間での没入感を体験できる作品で、他ではなかなか体験できないアートです。

 

美術専門誌の「美術手帖」のウェブサイトには、「魂の灯」のほか主要な作品の写真や解説が掲載されていますので、こちらも是非ご参照ください。

bijutsutecho.com

 

屋外展示の草間作品

松本市美術館には屋外に3つの草間作品があります。

この屋外作品については、誰でも無料で鑑賞でき、写真撮影も自由です。

 

まず一つ目は、建物正面前にある巨大なチューリップのようなオブジェ「幻の華」

 

二つ目は、建物正面のガラス壁面に貼られている水玉模様の蝶や犬等の絵柄「松本から未来へ」

 

三つ目は、中庭への通路からガラス越しに見られるマネキンと水玉模様の「水玉強迫」やや分かりにくい場所にあるので、見過ごさないよう注意しましょう。

水玉模様のカルピスならぬ、コカ・コーラの自動販売機

 

ミュージアムショップなど

草間作品を満喫した後は、1階にあるミュージアムショップものぞいてみてください(チケットがなくても入店可能です)。

草間作品の「花さける信濃路」や「葡萄」をモチーフにしたトートバッグや風呂敷など、ここでしか買えない素敵な限定オリジナルグッズを販売していますが、お値段もそれなりにします。

 

また、中庭の奥には美術館併設のレストラン・カフェ「yumyum(ヤムヤム)」があります。

混雑していることもありますが、美術鑑賞後の休憩に最適な落ち着いた雰囲気のお店です。

matsumoto-artmuse.jp

 

まとめ

  • 草間彌生ファンでなくても、常設展示「魂のおきどころ」は必見です。

草間作品以外の展示も結構おすすめ